御狼堂(おえんどう)
 

 富山県黒部峡谷の温泉郷、宇奈月温泉を見下ろす山腹に鎮座していた御堂です。
 太永7年、木地師初代小椋宗右衛門という人が、神のお告げにより僧ヶ岳より御尊体をもたらし御祀りしたことが、御狼堂の始まりと云われています。
 時がたち、慶長の初めごろにはこの地も桃原と云われ、山畑の開発が進みましたが、猪熊猿による害に悩まされました。この時、山狼の白く大いなるものこの地を守り、野獣の害を防いだと伝えられています。


 慶長8年、内山に在した猟師、治郎左エ衛門という人が、これを不思議のことと御狼の神として奉拜し、御堂に祀り鎮守としました。このため家は繁昌し、分家も数多く出たと伝えられます。
 昭和9年に宇奈月神社に合祀されてからは、神の居ない古跡となりましたが、今も商売繁盛を願って参拝者が絶えないといいます。

祭神
 白狼(現在は宇奈月神社に合祀)
御利益
 商売繁盛、郷鎮護
祭礼
 宇奈月神社例祭、10月第一土曜日
名物
 宇奈月地ビール
所在地
 富山県黒部市宇奈月温泉
アクセス
 富山地方鉄道本線「宇奈月温泉駅」下車、徒歩5分(消防署の正面)