富山県黒部峡谷の温泉郷、宇奈月温泉を見下ろす山腹に鎮座していた御堂です。 太永7年、木地師初代小椋宗右衛門という人が、神のお告げにより僧ヶ岳より御尊体をもたらし御祀りしたことが、御狼堂の始まりと云われています。 時がたち、慶長の初めごろにはこの地も桃原と云われ、山畑の開発が進みましたが、猪熊猿による害に悩まされました。この時、山狼の白く大いなるものこの地を守り、野獣の害を防いだと伝えられています。
慶長8年、内山に在した猟師、治郎左エ衛門という人が、これを不思議のことと御狼の神として奉拜し、御堂に祀り鎮守としました。このため家は繁昌し、分家も数多く出たと伝えられます。 昭和9年に宇奈月神社に合祀されてからは、神の居ない古跡となりましたが、今も商売繁盛を願って参拝者が絶えないといいます。