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 高寵(たかお)神社 

 鹿沼市の田園地帯にそびえる、茂呂山のふもとに鎮座する神社です。市営花木センターの裏にひっそりとあるため目立たないお社です。社殿の裏手にはいくつかの祠がありますが、そのなかに狼型の狛犬の守護する祠があります。この狛犬は鋭い牙とピンと立った耳が特徴の、典型的な狼の姿をしています。台座には奉納された明治の年号が記されていますが、その他に神社の由来や狛犬が奉納されたいきさつを示すものはありません。


 下野国(今の栃木県)は、利根川の支流鬼怒川の流域です。利根川流域の上総(茨城県方面)は早くから開拓が進み、桓武天皇から分家した坂東平氏が入植したことが知られています。利根川流域には平氏に付き従う形で、犬飼の一族、県犬養氏(あがたいぬかいし)が入植していました。開拓地に犬飼の一族が移り住んだのは、開拓地の田畑を荒らす害獣を狼と犬をかけ合わせた猟犬で駆除するためでした。こうした事情は下野国でも同じことで、下野国にも犬飼を生業とする一族が移り住んだことは確かだと思われます。

 高寵神とは闇寵神と対の神で水源の守り神とされる一方、岡山県の木野山神社や貴布弥神社では狼神とされています。下野国の開拓が始まったころ、岡山方面から入植した人々が高寵神を氏神として持ってきたのではないかと思われますが、推測の域を出ません。

祭神
 高寵神(?)
御利益
 村鎮守(?)
祭礼
 不明
名物
 鹿沼こんにゃく 花木センターの植木
所在地
 栃木県鹿沼市茂呂2086
アクセス
 東武鉄道新鹿沼駅からバスで
 「花木センター」停留所下車徒歩10分