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 優婆夷宝明(うばいほうめい)神社 

 東京都の孤島、八丈島中央の八重根港を見下ろす丘の上に鎮座する古社です。創祀年代は不祥ですが、八丈島・八丈小島・青ケ島の総鎮守として崇敬されています。このお社は式内社・優波夷命神社と式内社・許志伎命神社を合殿に祀る神社とされ、明治八年、旧地に戻し、復興されました。


 優波夷命神社に祀られる八十八重姫(優婆夷大神)は、三島大明神(事代主神)の妃神の一人。(近世には天照大神と同一視されました)優婆夷大神は八丈島に渡り、古宝丸すなわち式内社・許志伎命神社の御祭神、宝明神だとされています。またこの古宝丸が、大山祇命であるとする説もあります。

 昭和49年、文筆家の小林秀雄氏によって、境内の末社から山犬型の陶製狛犬の頭部が発見されました。これをきっかけに昭和50年、同地で発掘が行われ、先に発見された頭部の胴体部分が発見されました。この狛犬は伊勝型と呼ばれる山犬型陶製狛犬の特長を示しています。専門家によると、室町から桃山期に、岐阜の大萱付近で焼かれたものと推定されています。

 このことから中世では、山岳地帯だけではなく、海上輸送路によって狼信仰が広がっていったことがうかがえます。

 出土した像は陶器製で鉄釉を施し、口を閉じた吽(ウン)像です。対となる口を開けた阿(ア)像があると推測されますが未出土です。この狛犬は八丈町指定文化財に指定され、地元の資料館に収蔵されて、一般公開されています。

祭神
 優婆夷大神(八十八重姫) 寶明神(古宝丸)
御利益
 八丈島・八丈小島・青ケ島の総鎮守など
祭礼
 11月8日(日)例祭
名物
 くさやの干物
所在地
 東京都八丈島八丈町大賀郷
アクセス
 八丈島空港からバス、バス停[大里]下車、徒歩3分